
はじめに:スマホって、便利だけどついつい…
今や私たちの毎日に欠かせないスマートフォン。朝起きてすぐに天気をチェック、移動中は音楽や動画、休憩時間にSNS、夜はベッドでゴロゴロしながらネットサーフィン…。気づけば1日中スマホを触っていた、なんて日もありますよね。
そんなスマホですが、あまりに使いすぎると「スマホ依存」と呼ばれる状態になってしまうことがあります。さらに、スマホの使いすぎが「認知症」と関係しているかもしれない、という声も出てきています。
「えっ?スマホと認知症?」意外に思われるかもしれませんが、じつはこれ、現代を生きる私たちにとって、とても大切なテーマなんです。
スマホ依存って、どんな状態?

スマホがないと不安になる…
スマホ依存とは、「スマホが手元にないと不安で仕方ない」「ついつい何度もスマホを見てしまう」といった状態のこと。正式な病名ではないけれど、生活に支障をきたすくらいスマホにとらわれてしまうことも。
たとえばこんなこと、心当たりありませんか?
- ご飯中もついスマホをチェックしてしまう
- 画面に通知がなくても手が勝手にスマホへ…
- ちょっとした時間のつぶし方が全部スマホ頼り
- SNSの「いいね」が気になって仕方ない
- 寝る直前までスマホを見て、寝つきが悪い

筆者は3と5が当てはまります。
寝る前の直前までスマホを見ているせいか
毎日寝不足です。
認知症ってなんだろう?
年をとると誰にでも起こりうるもの
認知症とは、記憶力や判断力、会話の力などが少しずつ低下していき、日常生活に支障が出てくる状態のこと。代表的なのは「アルツハイマー型認知症」です。
どんな症状があるの?
- 最近のことが思い出せない
- 時間や場所の感覚がずれてしまう
- よく知っている道で迷子になる
- 感情が不安定になる
- 物事を決めるのが難しくなる
スマホの使いすぎが、脳に与える影響って?
実は脳も疲れてる?
スマホってとても便利。でも、ずーっと画面を見ていたり、次から次へと情報を受け取っていると、脳は休むヒマがありません。とくにSNSや短い動画を次々に見るスタイルは、「集中する力」や「記憶する力」がどんどん弱くなるとも言われています。
「考える力」が落ちていく?
昔なら「この言葉、なんだっけ?」と考えて思い出していたのが、今はすぐにスマホで検索。「地図を覚える」こともしなくなりました。これって、便利なようでいて、実は脳の「記憶する力」や「想像する力」を使わなくなっているということなんです。
スマホ依存と認知症の意外なつながり
じわじわと脳が疲れていく
スマホから得られる情報は刺激的でスピーディー。そのぶん脳はフル回転。夜遅くまでブルーライトを浴びていると、睡眠の質も下がってしまい、脳の回復力が低下します。結果として、記憶力や判断力がじわじわと落ちていくんです。
中年世代も要注意!
「認知症って年配の人の話でしょ?」と思うかもしれませんが、最近は40〜50代でも「若年性認知症」と診断されるケースがあります。仕事でもプライベートでもスマホ漬けになりがちなこの世代、意外と危険信号が灯っているかもしれません。
でも、スマホには良い面もある!
高齢者の味方にもなるスマホ
ちょっと意外かもしれませんが、スマホは使い方次第で「脳にいい刺激」を与えることもできます。
- 脳トレアプリで楽しみながらトレーニング
- 地図アプリで場所の感覚を養う
- 写真や日記で思い出を残す・思い出す
- 家族や友人とのビデオ通話で会話を楽しむ
「受け身」ではなく「能動的」に使う
ただ眺めているだけではなく、「自分で考えて使う」ことが脳への良い刺激になります。たとえば、検索して調べたり、日記を書いたり、誰かにメッセージを送ったり…。そういった活動は、脳の活性化につながります。
スマホといい関係を保つコツ
スマホを「使う側」でいよう
- 寝る1時間前はスマホを見ない
- ごはん中はテーブルに置かない
- 通知を減らして「見すぎ」を防止
- オフラインの時間を楽しむ
- 読書・散歩・手書き日記などアナログ時間も大切に
家族みんなで取り組もう
特に高齢のご家族には、スマホを教えてあげるのも効果的です。できることが増えると自信につながり、認知症予防にもなります。ほんの少しのサポートで、スマホが「仲間」になってくれるはずです。
おわりに:スマホは味方にも、敵にもなる
スマホは暮らしを便利にしてくれる大切なツール。でも、使い方を間違えると、脳への負担や健康リスクにつながることもあります。
「なんとなく使ってる」を「ちょっと意識して使う」に変えるだけでも、脳への影響はぐっと変わります。スマホに使われるのではなく、スマホを使いこなす。そんなふうに付き合っていけたら素敵ですね。