職員同士のコミュニケーションを円滑にするコツと人間関係の悩みから解放される方法

介護
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介護の現場では、職員同士のコミュニケーションがとても重要です。
利用者さんのケアをスムーズに行うためには、チームワークが不可欠です.


実際の職場では「人間関係がうまくいかない」「苦手な人とどう接すればいいかわからない」といった悩みを抱えている人も多いでしょう。

本記事では、職場で円滑なコミュニケーションをとるコツと人間関係のストレスから解放される方法について詳しく解説します。日々の業務を少しでも気持ちよくこなせるよう、ぜひ参考にしてみてください。

介護職におけるコミュニケーションの重要性

介護現場はチームプレーが基本

介護職は、一人で完結する仕事ではなく、職員同士が協力しながら利用者さんのケアを行います。
その為、適切な情報共有や意思疎通ができていないと、以下のような問題が起こりやすくなります。

• 情報の伝達ミス(利用者さんの体調・状態変化を見落とす)
利用者さんの体調や状態は日々変化していきます。記録やメモ、申し送りノートを活用すれば常に利用者さんの生活が分かり質の良いケアが行われます。

• 業務の負担が偏る(他の職員にしわ寄せがいく)
業務や作業を引き継ぐ際に「分からないところや、忙しいようであれば・・」等はできる範囲の協力であれば補助を申し出ても良いですが、全て行うわけでは無く、引継ぎを行う人が一人で作業するのは厳しいと感じた時だけで構いません。

• 信頼関係の低下(職員同士のギクシャクした関係が利用者さんにも伝わる)
同僚・同じ職場で働く人たちはそれぞれ十人十色ですから、気の合う人もいれば仲良くなれない人もいますよね。気が合わないからといって、ぞんざいな態度で接すると人間関係が乱れ仕事にも支障をきたします。介護は、人が対象で、連帯・協力が必要な仕事です。様々な意見があると思いますが、筆者はそこは「お互い様」という言葉で自己完結しています。介護に正解は無いですからね。

良好なコミュニケーションがもたらすメリット

• 業務の効率化:円滑な情報共有ができれば、仕事のスムーズな流れが生まれます。
口頭での申し送りや人から聞いた話は、ついつい忘れがちになりやすいです。
筆者もその一人です。必ず申し送りの際にはメモを取ったり、書いたメモを渡すことによって自分も相手も理解と整理がしやすくなります。

• 人間関係の改善:お互いの気持ちを理解しやすくなり、ストレスが減ります。
自分の行動を口に出すことは、職場内のコミュニケーションが良くするコツであり、信頼関係も生まれます。「○○さんのお部屋に行ってきます」と口に出せば同僚から「お願いします」「頼みます」と声を返しやすなります。仕事終了後「お先に失礼します。」と言えば「お疲れ様でした」と挨拶の声も帰ってきます。行動を口に出すことで職場の人間関係は確実に良くなってきます。

• 職場の雰囲気向上:笑顔が増え、利用者さんも安心して過ごせるようになります。
お互い挨拶をすることで、自然に笑顔が増えていきます。不機嫌な表情で挨拶をされると、利用者さんは不安になります。人間関係が良好だと笑顔が増えて仕事にもモチベーションが上がります。

職員同士のコミュニケーションを円滑にするコツ

相手の話をしっかり「聞く」

良いコミュニケーションの基本は「聞く力」にあります。
ただ話すだけではなく、相手の意見や気持ちをしっかり受け止めることで、信頼関係が生まれます。

ポイント

• 相手の目を見て話を聞く
介護を受ける側は、寝たきりの方、車椅子だったりと立った状態では目線が合いません。立った状態で話を聞くと見降ろしてしまい威圧感を与えてしまい利用者さんも話しづらくなります。しゃがんだ状態で利用者さんの目線の高さに合わせることで、利用者さんも安心して話せやすくなります。

• 相槌やうなずきを適度に入れる
相手の目を見てタイミングよく、ゆっくりとうなずきます。話の内容や速さ、動きや表情を観察しながらコミュニケーションを取りながら、「はい」「確かに」「そうですね」と肯定的な相槌が重要になってきます。視線が合った時や話の内容が分かったときは、意思を示すと相手側も真剣に聞いてくれてると感じるとさらに会話が増しより良いコミュニケーションが取れます。

• 否定せず、まずは受け止める
介護現場において、利用者の話を否定せず話を聞くことを「傾聴」といいます。相手の話を否定せずありのままに受け入れ共感する姿勢で聴くことで信頼関係を築きより良いコミュニケーションを取ることができます。

特に、忙しい現場では会話が一方通行になりがちですが、「あなたの話をちゃんと聞いていますよ」という姿勢を見せるだけで、相手の印象は大きく変わります。

感謝の気持ちを伝える

介護の仕事は助け合いが基本です。「ありがとう」と感謝を伝えることで、職場の雰囲気が良くなります。

具体例

• 「○○さんが手伝ってくれたおかげで助かりました!」

• 「いつも丁寧な仕事をしていてすごいですね!」

• 「○○さんの対応、すごく参考になりました!」

感謝の言葉は言われた相手も気持ちがよくなり、自然と良い関係が築かれます。

伝え方に気をつける

同じ内容でも、言い方次第で相手に与える印象は大きく変わります。

NGな言い方

• 「なんでこんなミスしたの?」

• 「こうしてくれないと困るんだけど!」

OKな言い方

• 「この部分、こうした方がうまくいきそうですね!」

• 「次からこうするともっとやりやすいかもしれません!」

相手を責めるのではなく、改善策を一緒に考える姿勢が大切です。

2-4. 「適度な距離感」を意識する

職場の人間関係では、「近すぎず、遠すぎず」の距離感が重要です。親しくなりすぎるとトラブルの原因になりやすく、逆に距離を置きすぎると冷たい印象を与えてしまいます。

• 無理に仲良くしようとせず、自然体で接する

• 仕事とプライベートを切り分ける

• 必要以上に詮索しない(プライベートな話題は控えめに)

人間関係の悩みから解放される方法

苦手な人とは「業務上の関係」と割り切る

どんな職場にも「合わない人」「苦手な人」は必ずいます。もちろん筆者にも苦手な職員がいます。
その人の言動に振り回されてしまうと、自分のストレスが増えてしまいますので注意です。
トラブルを防ぐためには以下の3つのポイントを紹介します。

必要最低限の会話を心がける

感情的にならず、冷静に接する

相手の言動を気にしすぎない(流す力をつける)

苦手な人がいても、「あくまで業務上の関係」と割り切ることが大切です。

ストレスをため込まない

職場の人間関係でストレスを感じたときは、自分なりの発散方法を見つけることが大切です。

ストレス解消法

同僚や信頼できる人に話す
愚痴を言いすぎない程度に。言いすぎると相手にもストレスを与えてしまいます

プライベートの時間を充実させる
趣味やリラックスする時間を持つことで、気分がリフレッシュされるかも

職場でのことを家に持ち帰らない
仕事とプライベートを切り替えないと、ストレスが大きくなり体調を崩します。

「すべての人に好かれようとしない」

職場ではさまざまな性格の人がいます。全員と仲良くしようとすると、逆に疲れて体調を崩してしまいます。

「自分を理解してくれる人がいれば十分」と考える

無理に合わせようとしない

どうしても合わない人は「そういう人なんだ」と割り切る

まとめ

介護の職場では、職員同士のコミュニケーションがスムーズにいくかどうかが、仕事のやりやすさや職場の雰囲気に大きく影響します。

1. 相手の話をしっかり聞く

2. 感謝の気持ちを伝える

3. 伝え方に気をつける

4. 適度な距離感を保つ

また、人間関係の悩みから解放されるには、

• 苦手な人とは業務上の関係と割り切る

• ストレスをため込まず、発散する

• すべての人に好かれようとしない

これらを意識することで、職場のストレスを減らし、より快適に仕事ができるようになります。
自分の心を守りながら、上手にコミュニケーションをとっていきましょう!

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