PR

手紙の書き方マナーや役立つ文例を紹介

ブログ

メールやSNSが普及した現代でも、手書きの手紙には特別な温かみや誠意が込められています。
ビジネスシーンや個人的な関係において、手紙を適切に書くことは相手に好印象を与え、より良い関係を築く手助けとなります。今回は、手紙の基本的な書き方やマナー、シーン別の文例について詳しく解説していきます。

手紙を書く際の基本的なマナー

手紙を書く際には、相手に敬意を示すための基本的なマナーを守ることが大切です。以下のポイントを押さえて、心のこもった手紙を作成しましょう。

(1)適切な言葉遣いを心がける

手紙では、日常会話とは異なり、丁寧でわかりやすい表現を心がけましょう。特にビジネスやフォーマルな場面では、敬語を正しく使用することが重要です。

例:

「ご苦労様です」 → 「お疲れ様です

• 「了解しました」 → 「承知しました」

「すみません」 → 「申し訳ございません」

宛名や差出人の書き方

封筒の表には相手の名前や住所を正確に書き、敬称を適切に使用します。

個人宛て:様、殿(ビジネスでは「様」が一般的)

企業・団体宛て:御中(部署宛の場合)

代表者宛て:代表取締役社長 ○○様

また、差出人の情報も裏面にフルネームと住所を記載しましょう。

便箋や封筒の選び方

手紙の内容や送る相手に応じて、適切な便箋や封筒を選ぶことも大切です。

フォーマルな場面:白無地やシンプルなデザインのもの

カジュアルな場面:色付きや柄の入ったもの

お礼やお祝い:華やかなデザインや和紙を使用

封の仕方と切手の選び方

手紙を送る際には、封筒の封をしっかり閉じ、「〆」マークを付けるのが正式なマナーです。また、記念切手や季節に合った切手を選ぶことで、より丁寧な印象を与えられます。

手紙の構成と書き方のポイント

手紙には、一般的に以下のような構成があります。

頭語と結語

手紙の冒頭には「拝啓」「謹啓」などの頭語を入れ、最後に「敬具」「謹白」といった結語で締めくくります。頭語と結語はセットで使うのがマナーです。

頭語結語手紙の種類
拝啓(はいけい)敬具(かしこ)一般的な手紙
謹啓(きんけい)謹白(きんぱく)改まった手紙
前略(ぜんりゃく)草々(そうそう)急ぎの手紙

例:「拝啓 春暖の候ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
  「謹啓 初夏の候ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
  

※前略は時候の挨拶を「省略します」という意味です。基本的に目上の方に対して失礼に当たります。
「前略」は手紙を受け取る相手との信頼関係が成立しているときに使用しますので注意が必要です。

時候の挨拶

季節に応じた挨拶を取り入れることで、手紙に温かみを加えることができます。

• 春(3月〜5月):「春の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。」

• 夏(6月〜8月): 「暑さが日増しに厳しくなっておりますが、ご自愛ください。」

• 秋(9月〜11月): 「秋の夜長、いかがお過ごしでしょうか。」

• 冬(12月〜2月): 「寒さ厳しき折、風邪など召されませぬようお祈り申し上げます。」

③ 本文

相手の近況に触れた後に、本題へと入ります。冗長にならないよう、要点を明確にまとめることが大切です。

結びの挨拶

手紙の最後には、相手の健康や今後の発展を願う言葉で締めくくります。

例:「末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。」

シーン別の手紙の文例

手紙を書く目的に応じて、適切な文例を参考にしてみましょう。

(1)ビジネスシーンでのお礼状の例

件名:〇〇〇(案件名)に関するお礼

拝啓

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

先日はお忙しい中、貴重なお時間を頂戴し誠にありがとうございました。おかげさまで、〇〇のプロジェクトも無事進行する運びとなりました。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

令和〇年〇月〇日

〇〇株式会社

担当:〇〇〇〇

(2)お祝いの手紙(結婚・出産)

拝啓

このたびは、ご結婚(ご出産)誠におめでとうございます。

お二人の新たな門出が、笑顔と幸せに満ちたものとなりますよう心よりお祈り申し上げます。末永いお幸せをお祈り申し上げます。

敬具

(3)お悔やみの手紙

謹啓

このたびはご尊父様のご逝去の報に接し、深くお悔やみ申し上げます。

ご家族の皆様のご心痛をお察しいたしますとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

何かお手伝いできることがございましたら、どうぞご遠慮なくお申し付けください。

謹白

手紙を書く際に避けるべきNGポイント

手紙を書く際には、以下の点に注意して、失礼にならないようにしましょう。

• 忌み言葉を避ける:「切る」「終わる」「去る」などの縁起の悪い表現は避ける。

• 略語やスラングを使わない:フォーマルな手紙では「〜っす」などの口語表現は避ける。

• 誤字脱字に注意する:送る前に必ず見直しを行い、誤字脱字を防ぐ。

まとめ

手紙は、適切なマナーと書き方を意識することで、相手に誠意を伝えることができます。時代が変わっても、心のこもった手紙は、ビジネスや個人の関係をより良くする大切なツールです。この記事を参考に、ぜひ手紙を書く機会を増やしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました